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広川の「稲むらの火」日本遺産に [広川町]

[2018年6月8日掲載]

広川の「稲むらの火」日本遺産に
「百世の安堵」~津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産~

 
浜口梧陵が築いた広村堤防

国重文の広八幡神社

 文化庁が5月24日認定した「日本遺産」に、県内から1件、広川町の「『百世の安堵(あんど)』~津波と復興の記憶が生きる広川の防災遺産~」が選ばれた。隣り町の湯浅町は昨年「『最初の一滴』醤油醸造発祥の地 紀州湯浅」で認定を受けており、稲むらの火を掲げ1年遅れの申請に西岡利記町長を先頭に意気込みを持って望んでいただけに喜びもひとしお。早速、役場や稲村の火の館などに認定を祝う横断幕を掲示しPRに努めた。
 広川町の日本遺産認定は江戸時代末期、安政南海地震(1854年11月5日)の際、町を津波が襲う中、稲わらに火を放って村人を高台に避難させ多くの命を救った浜口梧陵の逸話「稲むらの火」や浜口が築いた広村堤防(高さ5㍍、長さ600㍍・国史跡)人々が避難した広八幡神社(国重文)法蔵寺(同)浜口家住宅(同)など防災に関わる同町の史跡や津波犠牲者追悼の津浪祭に代表される防災文化のストーリー。
 「百世の安堵」は広村堤防を築造した梧陵の動機として語った言葉「住民百世の安堵を図る」にちなむとしている。
 東京ステーションホテルで開かれた認定証交付式に出席した西岡広川町長は「大変名誉なこと。町民の皆様と喜びを分かち合いたい。日本遺産を構成する文化財を活用し、魅力的なまちづくりに向けて全力で取り組みたい」と話した。
 仁坂吉伸知事は「世代から世代へと災害の記憶を伝え、今も暮らしの中に息づいている広川町の防災意識の継承が評価されたと考えています」とコメント。
 日本遺産は文化財や伝統文化を通じた地域活性化を目的に、地域の歴史的経緯や伝承、風習などを踏まえたストーリーを文化庁が認定。県内では28年度の「鯨とともに生きる」、29年度の「絶景の宝庫和歌の浦」、「『最初の一滴』醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」に続き4件目の認定。今年は全国から76件の申請があり13件を認定。2015年度から認定が始まり、日本遺産は計67件になった。

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