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子どもたちが導く25菩薩のお渡り [有田市]

[2018年5月25日掲載]

子どもたちが導く25菩薩のお渡り
有田市得生寺で中将姫会式

 
菩薩に扮し回廊を練り歩く子どもたち
 
 有田市糸我町の得生寺(伊藤光碩住職)で14日、県無形民俗文化財指定の「中将姫来迎の大会式」が同寺の境内で営まれた。参道に露店が並び、抹茶の接待所もあり、本堂では中将姫の生涯を辿る紙芝居が行われた。中将姫会式は幼少の姫ということで全国でも珍しく、菩薩面を被った子どもが練り歩くのは県内で得生寺だけとあって今年も大勢の参拝客らでにぎわった。
 
 中将姫は奈良時代の右大臣・藤原豊成の娘で、5歳のとき母が亡くなり継母に育てられるが継母が我が子を産んでから美しく聡明な姫を恨み家士の伊藤春時に命じ紀伊国有田郡雲雀山(ひばりやま)で殺害せんとしたが姫の徳に打たれ名を得生と改めて姫を守ることになる。これが得生寺の寺名のおこりで中将姫は15歳まで得生寺で過ごした。その後、奈良県の当麻寺で出家し、同寺に伝わる曼荼羅(まんだら)を織り29歳で世を去ったとされ、会式は毎年姫の命日に因んで行われる。
 会式のお渡りは二十五菩薩が中将姫を極楽浄土へ導く様子を再現しており、近隣の小学生児童ら50人が参加。花火を合図にお渡りの準備が始まり、境内に設けられた朱塗りの回廊約40㍍を開山堂から本堂まで練り歩いた。
 今年の地蔵菩薩渡御者は箕島の土屋成子さんが務めた。
 本堂には中将姫がまつられ、鮎茶屋が供えた見事な「百味御膳」に多くの参拝者が魅入っていた。

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