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一般公開最後の「杉野原の御田舞」 [有田川町]

[2018年2月23日掲載]

一般公開最後の「杉野原の御田舞」
重要無形民俗文化財に酔いしれる

 
褌姿で円陣を組みぐるぐる回る「裸苗押」
 
 国の重要無形民俗文化財に指定されている有田川町杉野原の御田舞(おんだまい)は11日、国指定重要文化財の雨錫寺(うじゃくじ)阿弥陀堂で行われた。同御田舞は久野原と隔年の開催で続けられてきたが、一般公開は今年で終わりとあって、地元民に出身者らも帰郷して大勢の参拝者でにぎわう中、勇壮な裸苗押など稲作の課程を演じて五穀豊穣を祈願した。
 
 今年は境内の河津明神社へ御田舞行事の御渡りをする前に、杉野原御田舞保存会の松浦金三会長から「御田舞行事の一般公開は今回で終わりになります」とのあいさつのあと、御渡りが始まり、鎮守神に「春鍬の舞」を奉納した。
 また、寺の長庁で褌裸姿酒酔の10数人の男たちが円陣を組み裸苗押の練習をしていたが、御渡りが終わる頃をあいみて、太鼓打を先頭に一団となって素足で阿弥陀堂に駆け上がり、外陣の中央に据えた「柴燈」(大火鉢)を中心に肩を組み合って円陣を作り、右足先を柴燈にのせ、謡囃を唄いながら右回りにぐるぐる回りだした。内陣では鍬を打振り四方鍬の奉納の舞を演じ、これに加勢するソレ、テンヤト、テンヤササ、テンヤササと囃立て、苗押が熱気の度を一段と加え、勇壮な裸苗押が展開された。
 続いて安諦小学校の4・6年生5人が田植子で登場、田起こしから収穫や籾摺りまでの24の生産工程を舅が婿に教えるという形で歌と舞に仕組み演じられ、来観者らは一般公開は今回最後とあって室町時代の中期から伝わる御田舞の伝統芸能を目に焼きつけようと見入り、いつか再公開してほしいと話していた。
 かつて御田舞行事は有田川流域の9地区で正月行事として伝承されてきたが、これからの一般公開は久野原と花園梁瀬の2地区のみとなる。中世からの舞殿を持つのは杉野原だけで昭和62年に国の重要無形民俗文化財、1514年建立の雨錫寺阿弥陀堂は平成3年に国の重要文化財に指定され、平成7~9年に解体修理が行われている。

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