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男性職員が育児休業1年間取得~御坊市で初~ [御坊市]

[2018年1月26日掲載]

男性職員が育児休業1年間取得~御坊市で初~


育児体験を話す塩崎さん(左)


塩崎さん子育て体験を披露

 

  御坊市の男性職員として初めて1年間の育児休業を取得した税務課勤務の塩崎卓礼(たかのり)さん(39)が11日、1年間の育児休業体験を公開の場で披露した。オムツ交換室が女性トイレにしかなかったり、育児休業取得体験のある女性から「なんで男が子育てするの?」と冷たい目で見られたこともある。塩崎さんは1年間の子育てを通じて「母親の大変さを痛感したが、子どもの日々の成長をつぶさに見守ることが出来て良かった」など子育て体験を率直に話した(竹内 文雄記者)。


 男女共同参画事業にゲスト出演

 

御坊市はポスターで育休取得を呼びかけ


 御坊市では、1年間の育児休業は、男性職員でも取得できる制度が以前からある。だが、実際に男性で1年間取得したのは、塩崎さんが初めて。

 市総務部によると、塩崎さんに続いて1年間の育児休業を取る男性職員は出ておらず、284月以降では3か月半の育児休業が最長。

 このように制度はあっても、1年間休んでいるとその間、同僚らに迷惑をかけると遠慮して取得しないケースが多いという。

 そんな環境の中、塩崎さんは「敢然と」1年間取得した訳で、男女共同参画推進に取り組む人たちからは「勇気ある職員。子育てを夫婦共同で行うという立場から見ても、働く男性が塩崎さんに続いてもらえれば」とエールを送っている。

 塩崎さんは平成16年に御坊市職員に採用され、283月に長男が誕生。翌4月からまる1年間にわたり育児休業を取得して子育てに励み、294月から職場に復帰した。現在は税務課収納係に勤務している。

 以下は塩崎さんと主催者側とのやりとり(要旨抜粋)

―なぜ奥様が休まず塩崎さんが1年間の育児休業を取ることになったのですか?

塩崎 妻がシステムエンジニア関係の仕事をしていて、1年間も休むと他の職場へ異動させられ、復職しても元の職場へ戻れない恐れがあるので、代わりに私が長期育児休業を取ることにしました。

―周囲の反応はどうでしたか。

塩崎 両親は「男は養う義務があるのでは」と反対しました。同僚では男性は「がんばれよ」と励ましてくれましたが、育児休業取得経験のある女性からは「なんで男が取るの?」と疑問視されたこともあります。

―育児は楽しかったですか。

塩崎 初めての体験なので戸惑うことばかりでした。公共施設では授乳室は女性用になっており、男性の育児はあまり考慮されていないように感じました。

―困ったことは。

塩崎 育児教室にも通ったのですが、母親ばかりで男の私は孤立していることが多く、中には「無職ですか」と尋ねられることもありました。それでも、子どもが楽しそうに参加しているので我慢して通いました。そのうちに話しかけて下さる母親もいてホッとしました。買い物などで外出する際はファミリーサポートに助けられました。

―子育てで良かったことは。

塩崎 子どもが初めて寝返りしたり、つかまり立ち出来た時などは感激しました。ずっと子育てをする母親は大変だと痛感しましたが、1年間子どもの成長に関われたことは良かったです。

2人目が生まれたらまた休暇を取得しますか(会場からの質問)

塩崎 今回育休を取る時は丁度、県へ出向していたのが切れる時期だったので長期休業を取りやすい条件が揃っていました。もし2人目が生まれたらその時の職場の環境などを考慮して判断するので今の段階では取るかどうかは微妙です。


対談終了後、オムツ交換室や授乳室は「父親用」も必要ではーなどの指摘も聞かれた。

市男女共同参画室は「市職員として男性では初めて1年間の育児休業を取り、その体験を皆さんに話して下さったのは貴重でありがたい。これからも『男女共同参画』の意識がさらに広がり、男性が育児に協力出来る社会になって行くことを願っています」と話している。

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