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伝えよう 国境越えた海の勇者 [美浜町]

[2017年2月24日掲載]

伝えよう  国境越えた海の勇者
故・クヌッセン機関長

デンマークとの絆を確認しあう

美浜、日高両町が伝承に意欲

 美浜町の日ノ御埼沖合海上で、転落した日本人を救おうとして荒れ狂う海に飛び込み亡くなったデンマーク人、ヨハネス・クヌッセン機関長の勇気をたたえる慰霊・献花の集いがク機関長の命日に当たる10日、デンマークの文化大臣を含む関係者ら多数が参列して執り行われた。献花した森下誠史・美浜、松本秀司・日高両町長は「国境を越えたク機関長の勇気ある行為を長く後世に伝えていきたい」といろんな機会を通じて子どもたちをはじめ住民皆んなに「国境を越えた厚い友情」を広めていきたいと意欲を示した。(竹内 文雄記者)

参列したデンマークのメテ文化大臣(右から2番目)ら

7月に美浜町長らデンマーク訪問を予定

 クヌッセン機関長が徳島県の漁船員を救助しようと荒れ狂う海に飛び込んだのは、美浜町の沖合。ク機関長の救命艇が流れついたのは、日高町。このため、慰霊の胸像は美浜町日ノ岬パーク内の「クヌッセンの丘」に建てられ、毎年2月10日に慰霊祭が行われている。
 日高町田杭には、救命艇の保管庫が数年前に多額の予算を投入して整備され、10日にはデンマークのメテ・ボク文化大臣夫妻らも視察に訪れた。
 このように「国境を越えた勇気ある海の男・クヌッセン機関長」は、美浜、日高両町とは切ってもきれない深い結びつきがある。
 10日の献花の集いに参列した両町長は「2・1紀州」の今後、この話をどのようにしていくのかという問いかけに対して、揃って前向きな姿勢を示した。
 森下町長は「遠く離れた北欧のデンマークとこんなに長く交流できるのも、ク機関長の勇気あふれる行動があったなればこそ。貴重な体験なので、幼児や児童・生徒らにも機会を見つけてはお話しを紹介したり、学習することが出来れば」とクヌッセン機関長の美談を子どもたちを中心に長く広く後世に伝えていきたいと意欲を示した。

「もっと勇者の話を広げたい」と森下(左)松本両町長

 松本・日高町長も「子どもたち向けの生きた教材としては立派すぎるほどの貴重なお話しです。日高町でも幼児や児童などを中心にあらためてク機関長の国境を越えた勇気ある行動を学習していければと思います」と関心の強さを示した。
 森下町長らは、デンマークとの結びつきをさらに深めたいとして、今年の7月ごろにデンマークを訪問して、ク機関長の墓参をするなどして交流を深める計画も進められている。
 10日の献花式に参列したメテ文化大臣ら一行は、式典のあと、救命艇保管庫なども視察した。
 この日は、ク機関長の60回目の命日で、今年はク機関長生誕100年、日本とデンマークの外交関係樹立150年の節目に当たることから、例年より多くの人が参列してク機関長の冥福を祈った。


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