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濱口翁を偲び、世界に防災意識を高めよう 大イベント広川町の「稲むらの火祭り」600人の松明行列 [広川町]

[2015年10月30日掲載]

安政南海地震(1854年)による大津波から多くの村人の命を救い、村の災害復興と郷土の発展に尽した濱口梧陵の遺徳を偲び、防災意識を高めようと、第13回稲むらの火祭り(同実行委員会主催)が17日、和歌山県有田郡の広川町役場前の「稲むらの火広場」を会場に行われ、子ども松明と大人松明の稲むらの火を掲げた約600人が広八幡神社に行進して松明を奉納した。松明行列は200メートル以上にも達し、進行に連れて幻想的な世界が広がっていった。

午後4時には役場前に多くの人が集まる中、式典前行事で広川婦人会、なぎ婦人会の民謡教室による広川音頭と稲むらの火の踊りが披露され、絆によるよさこい、広川小6年の稲むらの火の合唱、青華の会ささゆり支部の詩舞が行われた。

(写真/広川小6年、稲むらの火の合唱)

その後、梧陵像の立つ稲むらの火広場に移された式典には、二階俊博自民党総務会長はじめ下宏副知事、吉井和視、松坂英樹、浅井修一郎県議、西岡利記町長、樫原淳奈議長や町議に中村愼司紀の川市長、ヤマサ醤油㈱の濱口道雄代表取締役社長らを来賓に迎え、疾風打太鼓、龍笛、広川小5年による稲むらの火朗読のあと、佐々木公平実行委員長が「今日、外国からの取材も来ておられる。稲むらの火祭りが全国から世界へ広がり津波防災の意識が高められる」とあいさつ。西岡町長は「ことし7月に皇太子さま、9月に天皇・皇后両陛下が稲むらの火の館をご見学され大変うれしいこと。外国人の入館も増えている」と歓迎の言葉を述べた。

ヤマサ醤油の濱口社長は「私は梧陵の孫の孫。13回目を迎える稲むらの火祭りが防災教育、防災意識の向上に役立っていることをうれしく思う」。二階代議士は「県民にとって濱口梧陵先生は郷土の偉人、ただ語り継ぐだけでなく精神を学んで後世に伝える義務を我々は背負っている。11月5日を津波防災の日として法律に定めることができたが、世界津波の日もことし中に制定されるかも知れない。梧陵先生の誇りを受け継ぎ、世界の人々の命を守ることを皆さんと共に先頭に立ってやらなければならない」。吉井県議は「広川町は私の選挙区で誇りを持っている」とそれぞれ祝辞を述べ梧陵まつりをこれからも盛り上げていくことを誓った。

濱口さんと樫原議長がかがり火に松明で点火し、松明行列の参加者はかがり火から採火。出発太鼓の鳴り響く中、津波の避難所に指定されている広八幡神社を目指して約1・7キロの行進を始めた。途中、鳥居近くの田んぼには3基の藁柱が作られ濱口社長らが火を点火すると大きな火柱となり回りが昼間のように明るくなり稲むらの火の偉業を再現した。

広八幡神社では本殿で神事、舞殿で松明奉納太鼓と巫女による平安の舞やカルマ・リャマ・フラメンコによるダンスが行われた。参加者には松明を奉納したあと避難食カレーが振舞われ、大イベントが終了した。

(写真/松明行列は幻想的な世界へ)

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