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~人〈ひと〉~ 古田さん(印南町)に農事功績表彰 変異種テマリソウ発見 [印南町]

[2013年12月20日掲載]

農業の発展に貢献した人に送られる平成25年度農事功績表彰(緑白綬有功章)に印南町島田の花農家の古田襄治さんが選ばれ、11月22日東京都港区の石垣記念ホールで表彰された。

古田さんは徳島県出身。昭和48年に勤めていた会社を退職。奥さんの実家がある印南町に移る。実家が農家だったこともあり、父の代からあった土地を引き継ぎ、花農家の2代目となった。

当時は露地栽培中心の花き経営をしていたが、ほかの人が作っていない花を作りたいと新しい花きを模索。宿根カスミソウを県下で初めて導入、独自の栽培方法を考案した。その後、安定生産と作期拡大のためパイプハウスを増設、作業効率の向上のため、配管を地中埋設したかん水施設を設置。冷蔵処理や電照処理など宿根カスミソウの出荷時期拡大と安定出荷技術を開発。アネモネや、ラナンキュラスを導入、その後ナデシコ栽培を始める。赤や白などかれんな花を咲かせる「ビジョナデシコ」で花のつかない変異種の新花き「テマリソウ」を発見。それは通常であれば処分されるものであるが、グリーン素材として有望と判断、特性について独自の研究で栽培法を確立した。「テマリソウ」という名前で品種登録、現在は国内だけでなく世界中で栽培されている。 

テマリソウはグリーン素材としての用途特性から、安定的に一定量を出荷するのが望ましく、そこで古田さんは定植日をずらした作付体系を開発。10月から5月までの長期安定出荷と労力分散を実現している。

また、売られている花を栽培するのではなく、需要を作り出す花を作りたいと考え年間4品目から5品目の試作を行い現地適応性と栽培方法の研究を重ね、開発した技術は地域の生産者に広め、産地化に取り組み、現在まで栽培した品目は約80品目にも及ぶ。

自身のこれからの農業について、古田さんは「生産しながら開発は時間的にも大変、悠々自適に開発に取り組んでいきたい」と語った。

(写真/農事功績表彰(緑白白綬有功章)を受賞した古田襄治さん。後はテマリソウ)

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