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浜口翁を偲び、防災意識を高める。11月5日は津波祭を挙行 広川町の「稲むらの火祭り」 700人の松明行列 [広川町]

[2016年10月28日掲載]

江戸時代末の1854年に発生した安政南海地震で、大津波から多くの村人の命を救い、村の災害復興と郷土の発展に尽した浜口梧陵の遺徳を偲び、防災意識を高めようと、第14回稲むらの火祭り(佐々木公平実行委員長主催)が15日、和歌山県有田郡の広川町役場前の「稲むらの火広場」を会場に行われた。ことしは地震があった11月5日が国連で「世界津波の日」に制定されて初めての開催のこともあり、参加した人々は梧陵の功績をたたえるとともに防災への思いを新たにしていた。また、日没後稲むらの火を掲げた約700人の松明が広八幡神社に向かうと行列は約300メートルにも達し、進行に連れて幻想的な世界が広がっていった。

午後4時には役場前に多くの人が集まる中、式典前行事で青華の会ささゆり支部の詩舞「敬う神 浜口梧陵」、絆によるよさこい、広川小6年の稲むらの火の合唱、広川婦人会、なぎ婦人会の民謡教室による広川音頭と稲むらの火の踊が披露された。

その後、梧陵像の立つ稲むらの火広場に移された式典には、ヤマサ醤油(株)の浜口道雄代表取締役社長夫婦、下宏副知事、浅井修一郎県議会議長、吉井和視、松坂英樹県議に西岡利記町長、樫原淳奈議長らを来賓に迎え、疾風打太鼓、龍笛、広川小5年による稲むらの火朗読が行われた。

(写真/300メートルの松明行列は幻想的な世界へ)

主催者を代表して佐々木実行委員長は「昨年11月5日が世界津波の日となり感激している。稲むらの火祭りは避難訓練だが、明るく楽しくあるようにやっていただき防災の意識を高められれば一番よいこと」。西岡町長は「今日は千葉県の銚子市から木国会(紀の国会)の人が10人来ていただいている。どんどん輪が広がっている」。浜口社長は「私は梧陵の孫の孫で玄孫(やしゃご)。梧陵の事績が有名になり防災意識の向上につながるのは子孫としても名誉なこと。木国会は紀州から銚子に渡っていった人の会で明治41年に発足、200人の会員がいて私が会長を勤めている。これからも広川町と銚子の交流を深めていきたい」とあいさつした。下副知事、吉井県議の祝辞のあと樫原議長は「稲むらの火祭りを機に、津波が来たら高台に逃げることをお願いしたい」とそれぞれが梧陵まつりをこれからも盛り上げていくことを誓った。

(写真/広川小5年、稲むらの火朗読)

浜口社長と樫原議長がかがり火に松明で点火し、松明行列の参加者はかがり火から採火。出発太鼓の鳴り響く中、津波の避難所に指定されている広八幡神社を目指して約1・7キロの行進を始めた。途中、鳥居近くの田んぼには3基の藁柱が作られ浜口社長らが火を点火すると大きな火柱となり回りが昼間のように明るくなり稲むらの火の偉業を再現した。

広八幡神社では松明奉納、本殿で神事、舞殿で巫女による平安の舞やカルマ・リャマ・フラメンコによるダンスが行われた。参加者には稲むらの火カレーが振舞われ、大イベントが終了した。

(写真/浜口道雄氏)

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